ローズマリー、タイム、ラベンダーは、植えた季節だけで終わらず、環境が合えば年を重ねて育つ多年草のハーブです。種から育てる方法もありますが、種まきMAPでは家庭で始めやすい「苗」を基準に植えどきを表示しています。小さな苗を選び、根が落ち着ける鉢へ迎えるところから始めます。
多年草だからといって、植えたまま何年も同じ手入れでよいとは限りません。枝が茂れば風の通り方が変わり、鉢の中では根が広がります。長く育てることを、手をかけなくてよいという意味にせず、季節ごとの変化を見ながら付き合いましょう。具体的な時期は「中間地の場合」です。
「植えどき・苗」表示の読み方
品目ページに「植えどき」「苗」と表示されるハーブでは、カレンダーの色が付いた期間は種まき時期ではなく、苗を植え付ける目安です。ローズマリー、タイム、ラベンダー、ミントはこの種類に当たります。発芽適温の欄があっても、苗から始めるときは植えどきと容器情報を先に見ます。
月別ページも同じ考え方です。9月に蒔ける・植えられる品目や10月に蒔ける・植えられる品目には、種をまく品目と苗を植える品目が一緒に並びます。カードの表示を確かめ、詳細ページで自分の地域区分へ進んでください。
三つの多年草を苗から迎える
ローズマリーは深い鉢へ
ローズマリーの中間地の植えどきは、3月下旬〜6月下旬と9月上旬〜10月中旬です。根が深く張るため、深さ30cm以上の深鉢が向きます。市販苗をいきなり大きすぎる鉢へ入れるのではなく、最初は根鉢よりひと回り大きな鉢へ植え、生育に応じて鉢を見直します。
常緑低木として枝を伸ばすため、置き場所は苗の大きさだけで決めません。日当たりと水はけを確保し、鉢の周りにも風が抜ける余白を残します。水やりは回数を固定せず、土の乾き方を見て考えます。
タイムは蒸れにくい配置を考える
タイムの中間地の植えどきは、3月中旬〜5月下旬と9月上旬〜10月上旬です。20cm程度の鉢に1株、65cmの横長プランターなら3株が目安です。高温多湿を苦手とするため、水はけのよい用土を選び、枝葉が密になったときも風が通る置き方を意識します。
ラベンダーは系統と環境を合わせる
ラベンダーの中間地の植えどきは、4月中旬〜7月上旬と9月中旬〜10月中旬です。深さ20cm以上の標準鉢が目安で、6号鉢なら1株、65cm前後の横長プランターなら2〜3株が確認済みデータにあります。
ラベンダーは高温多湿の蒸れを苦手とし、系統によって暑さへの強さが違います。香りや花色だけでなく、育てる地域と置き場所に合う系統かを苗のラベルで確認します。「ラベンダーなら同じ」とまとめず、購入した株の名前を残しておくと次の手入れにつながります。
多年草との付き合いは鉢の中まで見る
年を越したら根と枝の混み方を点検する
多年草は翌年も育つ可能性があるぶん、鉢が窮屈になっていないか、古い枝が重なっていないかを折々に見ます。植え替えや枝の整理は、真夏や真冬のように株へ負担がかかりやすい時期を避け、品目ごとの性質を確認して進めます。一度に大きく変えず、株の反応を観察する方が初心者にも分かりやすくなります。
ミントは地下茎を鉢の中に収める
多年草の仲間でも、ミントは地下茎で勢いよく広がります。庭へ直接植えたり、ほかのハーブと同じ鉢へ入れたりすると、根の行き先を管理しにくくなります。深さ15cm以上の単独の鉢・プランターを使い、一鉢一品種で育てると広がり方を見守りやすくなります。
苗の小ささより、育った先を想像する
ローズマリーは深さ30cm以上、タイムとラベンダーは20cm以上が容器選びの目安です。苗売り場では同じような小鉢に見えても、根や枝の広がり方は異なります。品目ページの「植えどき・苗」と地域別カレンダーを確認し、数年先にも手入れへ通える場所へ、まず一株を迎えてください。