料理に少し添えたいハーブは、使う場所の近くに一鉢あると育ち方まで楽しめます。庭がなくても、バジル、パセリ、ミントはプランターや鉢で育てられます。ただし、香りのある葉を使うという共通点だけで、同じ容器へまとめるのはおすすめできません。根の伸び方や増え方、季節の好みがそれぞれ違うためです。

最初に決めたいのは、料理の種類よりも置き場所と容器です。日当たり、風通し、水やりへ通いやすいかを確かめ、育てたい一品の深さに合う鉢を選びます。以下の時期は「中間地の場合」です。地域別の期間は各ハーブのページで確認してください。

三つのキッチンハーブと容器の深さ

バジルは深さ20cm以上

バジルは、深さ20cm以上の標準プランターが目安です。丸鉢なら直径15〜18cm以上で深さも同程度、65cm前後の長型プランターなら深さ約30cmで2〜3株が確認済みデータにあります。最初から株数を増やしすぎず、葉へ光と風が届く余白を残しましょう。

中間地のまきどきは4月中旬〜8月中旬、発芽適温は20〜25℃です。高温性のハーブなので、秋まきのパセリと同じ感覚では扱いません。好光性種子のため覆土はごく薄くし、発芽までは水切れで土の表面を乾かしすぎないようにします。

パセリは深さ25cm以上の深型へ

パセリは、根がまっすぐ伸びる性質に合わせ、深さ25cm以上の深型プランターを選びます。5号深鉢なら1株、65cm幅の深型プランターなら5株が目安です。見える葉が小さいうちも、土の中の根へ場所を譲るつもりで容器を選びます。

中間地では3月上旬〜4月下旬と8月中旬〜9月中旬にまけます。発芽適温は15〜20℃で、発芽には10〜14日ほどかかる目安です。バジルよりゆっくりに見えることがあるため、まいた日を札に書き、待っている鉢だと分かるようにしておきましょう。

ミントは深さ15cm以上、単独の鉢で

ミントは深さ15cm以上の標準プランターで育てられます。60cmの標準プランターなら2株、6号鉢なら1株が目安です。地下茎で勢いよく広がるため、ほかのハーブと寄せ植えにせず、単独の鉢やプランターで管理すると根が絡む困りごとを減らせます。

ミントはサイト上で「苗」と表示される品目です。中間地の植えどきは3月下旬〜6月上旬と9月上旬〜10月上旬です。種まきではなく、苗を鉢へ迎える期間として読みます。品種の違うミントも同じ鉢に集めず、一鉢一品種にすると管理しやすくなります。

同じプランターへ詰め込まない

バジルは暖かい時期に育てる一年草扱い、パセリは深く根を伸ばす二年草、ミントは地下茎で広がる多年草です。必要な深さだけでなく、育つ速さや鉢の中での動きも違います。最初は小さな鉢を三つ並べる方が、水やりや置き場所を品目ごとに調整しやすくなります。

複数を育てる場合は、札に名前と始めた日を書きます。葉の形が違っても、手入れを始めると記憶だけでは迷うことがあります。何をしたか短く残せば、土の乾きや新しい葉の出方を比べる楽しみも生まれます。

使う分だけ、清潔に収穫する

香りを確かめながら少量ずつ

キッチンハーブは、たくさん収穫することだけが目標ではありません。葉の様子を見て、料理に使う分を少量ずつ摘む楽しみがあります。食用として育てる鉢では、資材の表示を確認し、葉に土がはねたときはよく洗って使います。体への効能を期待するより、料理の香りや彩りを楽しむ距離で付き合いましょう。

季節の候補は月別一覧で探す

中間地では、バジルとパセリの期間が重なる8月の品目一覧、パセリとミントが候補になる9月の品目一覧から比較できます。ほかの料理向けハーブを探す場合はハーブの品目一覧へ進み、容器の深さと種・苗の表示を見比べてください。

一番使いたい香りから始める

深さ20cm以上のバジル、25cm以上のパセリ、15cm以上で単独管理するミント。数字を並べると選び方が見えてきます。置ける容器と育てたい香りが合う一品を選び、品目ページで地域の時期を確認してから、身近な一鉢を始めてみましょう。